最初の重要ポイント…その他のコーティング剤との違い
通常のコーティング剤はスポンジなどで塗った成分(塗られたままの柔らかい被膜)の内、ほとんど全部を(余剰分として)その後の作業で拭き取ってしまいます。そしてどうしても車に付着してしまう分だけが塗装面に残ります。→膜厚無し
これに対し、『パワーGF』は塗った成分(塗られたままの柔らかい被膜)をなるべく多く(実際には下半分くらい)残し、表面に浮いた本当の余剰分(上半分くらい)を拭き取る。→膜厚有り(出来あがり時点での被膜は柔らかい)
つまり、拭き取れるものはすべて拭い取ってしまうのではなく(←特に拭き始めの時注意!!)、被膜自体を残すように意識し、表面のみを整える(見た目)…というのが『パワーGF』における拭き取り作業のポイントとなります。
以上の大きな違いを頭の中に入れた上で、以下の作業に取り掛かって下さい。
作業手順とポイント
塗る…スポンジ全体で適量を均一に塗る
- スポンジ(推奨品有り)を使い、軽い感覚で薄めに塗り広げる(薄ければ薄いほど良いということではなく、クラウンクラスの乗用車で30ccぐらいが適量。この時、大きなスポンジの先っちょ(一部)で塗ると均一に塗れません。小さめのスポンジ(大きくても良いけど)の全体(塗面に対して平行)で塗るようにして下さい。液剤はスポンジに出すよりも、車の側にブチュっと出して、そこでスポンジ全体を馴染ませながら塗り広げるとやりやすい(スポンジが調子良くなるまでの最初の内は特に)と思います。塗った所がハケ跡のように見える場合は、少し横に広げて均一化を意識して下さい。
- 一度塗った表面を軽く大きくタテヨコにかすめるように撫でていると(ならしていると)、やがて一見仕上がってしまったかのように透明になります。これが均一に塗りあがった状態です。これで塗り作業は終了です。そして調子の出たスポンジは洗わずにパックしておきます。これで次回は最初からイイ感じで作業スタートできます。
- 液剤が適量で尚且つこのように均一に塗られていれば、この後の拭き取り作業が筋書き通りに行きます。
- 液剤を塗り過ぎると拭くのがその分少し大変になりますが、施工後の性能を考えた時に塗り足りないよりはましです。
*全体を通してあまり神経質になる必要はありません。気楽にやりましょう(ある程度の集中力は必要ですが…)
乾拭き…軽い力で余剰分のみを拭き取る
- 乾いたフカフカのタオルを使い、軽い力で表面のみを拭いて下さい。最初はベタベタ面を均しているような感じです。
- 少し拭いていると光沢が見えて来ます。この時現れた光沢面が最終的なコーティン グ被膜の表面になります。ここから先は、この光沢面の上に浮いている余剰分のみを拭いている…というつもりで拭き取り作業して下さい。→光沢面の下(有効被膜分)はまだ柔らかいので、えぐってしまうほどの力は入れないで下さい。
- タオルの面をきれいな面に替えたりしながら、もう少し拭いていると、光沢面の上が少々モヤっている…という状態(さっきよりずっとマシ)になってきます。見えている光沢も絶好調のはずです。この辺まで来ると、そろそろ光沢面(最終的被膜表面)に初期乾燥被膜(薄皮)が出来始めているので、拭き方はほぼ普通でも大丈夫でしょう。後はモワモワ・ギラギラ(フッ素の余剰分)をなるべく少なくした辺りでこの工程は終了です。
- ちなみに、初期乾燥被膜(薄皮)が良く出来ているほど(乾燥が進んでいるほど)、下(有効被膜分)と上(余剰分)の境い目がハッキリするので、余剰分の除去作業は容易になります。したがって、作業は乾燥を促進する環境…つまり空気が動いている状態(エアコン・扇風機稼動中・窓が開いているetc)の方が楽ということになります。特に被膜表面(光沢面)が露出した以降の乾燥は非常に有効です。もし、一服するならここ(乾拭き工程終了時)がお得(休んでいる間に乾くから)です。→液剤の量と塗り具合(均一性)がベストだと、乾燥の進行状況によっては、そのままスッキリ拭き取れる場合もあります。
- 赤外線(近中・遠赤何でもOK)などの乾燥用機器をお持ちの方はこの段階(乾拭き工程終了時)で使用して下さい。70℃〜100℃で5分乾かすと、常温で48時間経過したのと同じ(完成状態)です。急速乾燥した場合のメリットとしては、納車時に完成していて既に性能を発揮できる状態…というのが何より一番ですが、その他光沢・耐キズ性・防水性など、主に被膜の密度(高くなる)に関わる部分の性能が更に良くなるという点があげられます。お蔵入りになっていた乾燥機器(通常のコーティングでは特別な必要性はほとんど無い)が大活躍の場を得たことになります。
- 乾燥機器をお持ちでない方は決してガッカリしないで下さい。そんなもの使わなくても十分"超ビックリするほどスゴイ"ので全然平気です。使った場合は"超ハルマゲドンスッゲー"になるだけですから…。ただ、完成に至る時間の極端な短縮はかなりのアドバンテージを得ることになります。
- 弊社でも安くて良い機種を販売中です。
濡れ拭き…固しぼりのタオルでスッキリさせて作業終了
- 固しぼり(水)のきれいなタオルで表面を撫でるように拭いて、モワモワ・ギラギラを除去して下さい。この時、水分は少ないほど良く取れます。また、水の超微粒子が化学反応を即します。途中、こまめにタオルの面を替えたり、バケツの水で何度もゆすいできれいにしながら(絞っちゃ拭き、絞っちゃ拭きの要領)作業を続けます。車全体を拭いて、綺麗になったら、引き続き確実にきれいな乾いたタオルで拭いて仕上げて下さい。
- 車を一周水拭きしても、今一つスッキリしない箇所がある場合は、この作業を綺麗になるまで繰り返して下さい。そして最後に1回だけ確実に綺麗なタオルで乾拭きして下さい。
- ちなみに濡れ拭きは濡らすためにやるのではなく、拭き取っているという意識でやって下さい。(濡れ拭きだけできれいにします)そして、その後に(間違いなくきれいな布で)乾拭きをしながら最終チェックを行って下さい。
- 最初の乾拭きをあまりつきつめづに、そこそこにして濡れ拭きに入った場合、作業時間は大幅に早くなりますが、被膜の組成がやや甘くなります(許容範囲)。どこで乾拭きをやめて水拭きに入るかがポイントです。自分の車で色々やってみて最高の妥協点を見つけることがマスターへの近道です。
作業が終わったら
初期乾燥被膜(薄皮)は2時間経つとかなり安定します(中の方はまだ柔らかいが…)ので雨に濡れても大丈夫になります。雨の日は2時間(濡れ拭きできっちり仕上げた場合は30〜60分)待ってから納車するようにして下さい。(もちろん赤外線などで完成させてある場合は即納OKです。)
お客様への指導
自然乾燥の場合、被膜の完成までは約48時間かかります。作業した当日と翌日と翌々日ぐらいは洗車をしないように指導した方が良いでしょう。知り合いのお客様などで完全にスッキリ仕上げないまま納車した場合は、48時間以上経過後に洗ってもらえばその時点できれいに仕上がります。→薄めたおちゃのこシャンプーで洗えば簡単です。
- ちなみに(まだマスターしていないとして)自分の車などで、上手く出来たときの性能を手っ取り早く・確実に見たり触ったりしたい場合は、乾拭きぐらいをそこそこやって、後は放っといて、まる二日以上過ぎてからシャンプーで洗って綺麗にすればOKです。このやり方は一般ユーザー向けにアレンジした『太陽ポリマー』のお手軽作業法(裏技)と同じです。
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