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カーフィルムの構造
カーフィルムは普通次の4つの部品から成り立っています。
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@セパレーター A粘着剤(糊) Bポリエステルフィルム(本体) Cハードコート層 |
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@のセパレーターは貼る時にはがして捨ててしまう裏紙の部分のことです。37〜25μ(ミクロン)の厚みです。これの薄い方がフィルム全体の厚みが薄くなるためリア1枚貼り時の熱成形が容易になりますが、いざ貼る時にはがすのが少し大変になります。逆に厚いとその反対の傾向が出ます。
Aの粘着剤の粘着力でガラス面に貼りつきます。 初期接着力が強いとフィルムがずらし難く、貼る時の位置決めに苦労する場合がありますが、微妙に無理のある曲面に貼る時に粘着力の強さで無理やり貼れてしまうという恩恵に与かれる場合が無きにしも有らずです。 糊の厚みが厚いと万一ゴミが入った場合に目立ちにくく、薄いと目立ちます。 また、糊が厚い程フィルムを貼った状態での透明度が低く、薄いほど高くなります。
この差は微妙なものですが、透明度を優先するアメリカのある人は『日本で売られている日本製のフィルムは(透明度が悪すぎて)、アメリカだったら誰も貼らないだろう』と言っていました。
糊厚は外国製品は一般的に薄く、国産品はほとんどが厚めの設定です。これは運転のしやすさ・安全などを重視する国と比べると、日本ではカーフィルムに対する認識が違い、日本人の多くは外から見たときのゴミのチェックなどを最優先するためです。いずれにしても微妙な差です。
Bのポリエステル製フィルムはPETフィルムと呼ばれ、自動車用の場合大体25μで、建物用が50μ(またはそれ以上)です。建物用が厚くなっているのはガラスの飛散防止が主たる目的であるためです。もちろん25μでも非常に高い飛散防止効果があります。
Cのハードコート層は窓の上げ下げや拭き掃除の時などにキズが付きにくくするための硬質保護膜です。ほとんどの場合石油系の樹脂で出来ています。
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着色方法から見た分類 |
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@顔料コートフィルム A染色フィルム B原着フィルム C色糊フィルム |
@顔料コートフィルム
- 顔料をポリエステルフィルムの表面にコーティングして着色したものを顔料コートのフィルム、もしくはコーティングフィルムなどと呼びます。
- 顔料は粒が大きいため、フィルム内に染み込ませることが出来ないので、コーティングの形を取ります。また、その辺が原因となって、鏡的現象から、やや反射するような、白濁りのような、これはどちらかと言えば嫌な特性(この部分が好きな人はいないだろう…の意味)を持っています。一言で言って中から見た透明度は悪いです。
- しかし、顔料は耐候性が良く、いわゆる焼けにくい(色あせしにくい)という特性は非常に高くなっています。
A染色フィルム
- 染料は粒が小さいので、ポリエステルフィルムの内部に染み込ませることが可能です。つまり、染料で染色したフィルムのことを染色フィルムと呼びます。
- 染料は顔料と比べて耐候性が一段落ちます。したがって、顔料コートのフィルムより色あせしやすいようです。この点は長い歴史の中でかなり改善されていますが、顔料コートにはかないません。
- しかし、染色フィルムは透明度が良く、中から見た視界はスッキリしており、運転はしやすいフィルムで、ここ数年は主流でした。
B原着フィルム
- 基本的には染色フィルムの一種なのですが、染色フィルムが『透明なフィルムを後から染める』…のに対し、原着フィルムは原料の段階で染料を混入し、良く混ぜ合わせ、『色付きの原料で、最初から色付きのフィルムを作る』…という点が特徴です。
- 染色フィルムの染料が表層近辺にありがちなのに対し、原着だと、染料が中の方までちゃんと均一に配置されやすく、そのおかげで染料の脱落、脱色が起きにくくなります。つまり、染色フィルムに対して色あせしにくい…という部分のアドバンテージはかなり上のものがあります。しかし、それでも顔料コートよりは少し下です。
- 染色タイプ同様、透明度は抜群ですから、かなりの焼けにくさとあいまって、今後の主流フィルムとして期待大です。
C色糊フィルム
- フィルムの粘着剤に染料、もしくは顔料を混入したものを使用したフィルムを(糊部分に色が付いているから)色糊タイプと言います。フィルム自体は透明なままの場合が普通で、この作り方はコストが安くできるため、店売りの量販品に良く使われます。フィルムをべリベリっと剥がした時に、糊と一緒にガラス側に色が残るやつがこれです。
- 粘着剤はフィルムに塗布する時、均一の厚みに塗るにしても、その均一性には限度があるため、大きな面積で見ると必ず色むらが生じてしまいます。これは糊の厚みがそのまま色の濃さとして反映されてしまうためです。
- 製品として色々弱点があるため、プロ用としてはほとんど使用されません。しかし、近年は施工価格を下げて集客力をアップするための戦略に使用するショップも一部に見られます。
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