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| 酸化しないコーティングの開発に携わっているおちゃのこ博士のコーナーです。開発者の直言はみなさんにとって、とても参考になるのではないでしょうか? |
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| 『コーティングについて』(第1回) 酸化するってどういうこと? 最初に、私の経歴について、一言申し上げます。 私は、カーワックスメーカーに二十年間、工場長として、新製品開発から製造まで携わっておりました。その経験と体験を生かして、その後独立をして、ACSグループを結成して、その後二十年間、コーティング関連製品の開発に携わって参りました。 カーディティーリング業界は、業界外から参入された方が多いと聞いており、豊富な経験と体験を持った、私のような存在は、むしろ少数派なのかな、とも思っております。 この道四十年、またグループの中には優秀な人材も多く、皆様のお役に立てればと、念じております。 さて、コーティングの被膜が「酸化する」って、どういうことでしょうか。 酸化とは錆びることを言います。コーティング被膜が錆び釘のようにカサカサになり、剥げてしまうことを言います。 剥げてしまえば、塗装表面には被膜がなくなってしまうため、そのコーティングは、塗装の保護が出来なくなります。 塗装表面が裸になると、風邪をひいたり肌荒れを起こしたり・・・砂・泥・酸性雨・SPMなどに、酸化成分が曝(さら)され、塗装表面は悪い方へと変化を始め、カサカサからガサガサへと変わり始めます。 カサカサ・ガサガサは、感触・目視では判断は出来ません。普段、皆さんは、塗装の表面を見分ける時、塗装表面の汚れの付き方等で、日常の見分け方をしていると思います。 自動車の塗装は、過酷な条件下に置かれるため、塗装を保護するものがなぜ必要なのか、塗装表面を保護する理由が見えてくると思います。酸化した塗装表面は、汚れが付き、水拭きだけでは落ちないようになります。これは、すでに、汚れが塗装表面で酸化し始めた証です。コーティングの酸化被膜は、カサカサになって全てが剥がれ、喪失するのではなく、一部は酸化物として汚れと共に蓄積され、やがて塗装表面の光沢を奪い、その塗装全体が汚れと酸化物質で覆われてしまいます。コーティング被膜が酸化をし、酸化物質が汚れとして塗装表面に残ると、美観を損ね、酸化を促進していきます。 ワックス並びにコーティング被膜が酸化するのは、その成分に起因するもので、酸化を避けるためには、成分の構成を根本的に変えなければなりません。 しかしながら、国内のワックスメーカーは、長期持続型のコーティングには否定的であり、ましてカーディティーリング業界向けに、開発してはくれませんでした。そうした状況が長く続いて参りました。 コーティング業とは元々「ワックスを掛けてあげる」から始まりました。それが次第にお客様の要望で高度化していき、競争原理も働いて、より良い仕上がりを求めた結果、お互いに技術が向上したものと思います。ただワックスを掛けるだけでなく、水垢を取り、小キズを取り、トップコートよりもその下地処理の方に時間と技術を発揮する、奇妙な構図になってしまった業界でもあろうと思います。トップコートの下地処理に時間と技術をかけることを否定するわけではなく、しゃりょうに応じ、適所に必要な処理を施すことが、大切なのではないでしょうか。 「カーディティーリング」、つまりここで言う磨き屋さんに関しては、日本独自の発展をしてきた歴史の短い業界であり、今後の業界の発展は、コーティングとは何であるのか、何のために行うのか、を理解していただき、業界の発展と進歩に、努力していきたいと考えペンを執った次第です。 これから、しばらくの間、製品を作る立場から、皆さんに知っておいていただいた方がいいことを、色々とお話させていただく所存です。 |